かつて、日本中のお昼を明るくしてくれた国民的番組『笑っていいとも!』。
番組の中で、軽快なダンスや進行役を務めていた「いいとも青年隊」のメンバーたち。あの頃、毎日画面越しに見ていた彼らは、今どんな生活を送っているのでしょうか。
この記事では、特に印象的だった青年隊メンバーの今の姿や、芸能界を離れたあとに意外な道へ進んだ人についてご紹介します。
工藤兄弟(工藤順一郎・光一郎)の現在
工藤兄弟は、1992年3月30日から1994年9月30日まで青年隊として活動していました。
双子ならではの息の合ったダンスと、爽やかな塩顔の笑顔で、瞬く間にお茶の間の人気者に。ホリプロスカウトキャラバンで和田アキ子さんの目に留まり、特別賞を受賞したことをきっかけに、華やかに芸能界デビューを果たしました。
しかし、人気が急上昇した反動もあり、少し天狗になってしまった時期も。その結果、徐々に仕事が減っていきました。さらに、双子芸人「ザ・たっち」のブレイクにより、双子タレントとしてのポジションを失い、静かに芸能界を去ることになります。
現在は体操教室を運営し、幼稚園児からお年寄りまで幅広い世代が通う、地域に愛される場として人気を集めています。
工藤兄弟については、こちらの記事でさらに詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください!

羽賀研二さんの現在
羽賀研二さんは、1982年10月4日から1985年3月29日まで、初代いいとも青年隊のメンバーとして活躍しました。
端正なルックスと明るいキャラクターで一躍ブレイクし、その後は俳優や声優としても活動。ところが、2007年に詐欺、2019年には財産隠し疑惑で逮捕され、服役することになります。
出所後は、沖縄で飲食店のオーナーを務めるなど実業家として再出発。また、芸能活動にも再び挑戦し、再起を目指しています。
私生活でも注目を集めたのが、タレントの梅宮アンナさんとの交際です。梅宮さんのお父さんから交際を反対され、記者会見では「誠意をもって対応する」と繰り返し話したことから、「誠意大将軍」と揶揄されるなど、当時はワイドショーの常連となりました。
野々村真さんの現在
野々村真さんも、羽賀研二さんと同じく初代いいとも青年隊として活躍しました。
青年隊卒業後は、情報番組のコメンテーターやレポーター、バラエティー番組に長年出演。特に長寿番組『世界!ふしぎ発見!』では、ユニークな回答でお茶の間を沸かせてきました。
私生活では、元タレントの野々村とし江さんと結婚し、娘の香音さんも女優・モデルとして活動。香音さんは現在、NHKの『ギョギョッと!さかなスター』でアシスタントを務め、その明るさと可愛らしさが評判です。野々村ファミリーは、芸能一家としても注目を集めているんですよ。
意外にも、野々村さんは娘の香音さんへの教育には厳しかったそうです。芸能人の子どもだからと特別扱いはせず、普通の家庭と同じように育てることを大切にしてきたといいます。
久保田篤さんの現在
久保田篤さんも、野々村真さんや羽賀研二さんとともに、初代いいとも青年隊として活躍しました。
実は久保田さん、パチンコの腕前がかなりのもの。青年隊時代から熱中していて、当時のプロデューサーに自粛を促されたほどだったそうです。
しかしその才能は後に大きく開花。なんとパチンコの収入でマンションを二棟購入し、「マンション久保田」という異名がつくほどに。
現在はタレント活動と並行して、お母さまの実家がある大分県を拠点にパチプロとしても活躍しています。
今村ねずみさんの現在
今村ねずみさんは、1985年4月1日から同年9月27日まで、「新いいとも青年隊」のメンバーとして活躍しました。
卒業後は演出家としての道を歩み、1986年にはダンス・タップダンス・歌などを融合させたエンターテインメント集団「THE CONVOY」を旗揚げ。全国各地でさまざまなパフォーマンスを披露してきました。
現在もその活動は続いており、2021年には35周年イベントを開催し、大成功を収めています。
なぜ芸能界を離れたのか?
いいとも青年隊の多くが芸能界から姿を消した背景には、いくつかの理由があると考えられます。
まず、芸能界そのものが非常に競争の激しい世界であること。常に新しい顔ぶれが登場し、人気を保ち続けるのは簡単なことではありません。
さらに、青年隊というポジションは番組の盛り上げ役として大きな注目を浴びましたが、その後のキャリアが描きにくい立ち位置でもありました。
一方で、芸能界以外の分野に興味や適性を見つけた人も多くいます。舞台の世界で才能を発揮した人や、保育・教育といった人と深く関わる仕事に進んだ人もいて、それぞれが「第二の人生」を前向きに歩んでいます。
浮き沈みの激しい芸能界で、早い段階から新しい道を探し、挑戦を続けている姿は、むしろ賞賛すべきことだと感じます。きことでしょう。
おわりに~今も誰かを笑顔にしている存在~
華やかなステージを降りたあとも、それぞれの道で輝き続けている、元いいとも青年隊のメンバーたち。
テレビで姿を見る機会は減ったかもしれません。それでも、選んだ道は違っても、「誰かを支えたい」「誰かを喜ばせたい、楽しませたい」という思いは変わっていないことが分かります。
そう考えると、今の彼らもかつての表舞台と同じくらい、いや、それ以上に価値ある役割を果たしているのかもしれません。
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