
温かいご飯と笑顔を届けてくれる「子ども食堂」。
現在では、全国で10,867ヵ所にまで広がっています。
この取り組みは、子どもの貧困や孤食といった問題を解決するために、
地域の人たちが力を合わせて運営しているものです。
近年は、この活動に賛同し、自ら支援に参加する芸能人も増えてきました。
テレビやSNSでの発信はもちろん、寄付やボランティア活動を通して、多くの子どもたちに笑顔を届けています。
たとえば、コロッケさんやはるな愛さんのように長年子ども食堂を支援し続けている人もいれば、
やす子さんのように将来の運営を夢見ている人もいます。
人気芸能人たちの支援エピソードは、どれも心が温まるものばかりです。
この記事では、こども食堂を支援する芸能人の思いや行動、
そして芸能人の活動が社会に与える影響についてご紹介していきます。
やす子さんの性格や少し切ない生い立ち、そして将来の夢については、こちらの記事でも紹介しています。

なぜ子ども食堂を支援する芸能人が増えているの?
子ども食堂は、経済的に厳しい家庭の子どもや、一人で食事をとることが多い「孤食」の子どもたちに、
安心できる居場所と温かい食事を提供する場所です。
日本では、7人に1人の子どもが十分に食べられない状況にあるといわれ、
この活動の必要性は年々高まっています。
芸能人が支援に加わることで、単にお金や食べ物などを届けるだけではなく、
子ども食堂の存在を多くの人に知ってもらうきっかけにもなります。
「食べること」が当たり前ではない子どもたちにとって子ども食堂は、
お腹だけでなく心も満たしてくれる大切な場所なのです。
子ども食堂を支援している芸能人たち
芸能人が子ども食堂を支援するきっかけは、幼少期の経験に基づくものが多いです。
子どものころに十分な食事ができなかった経験が、今の活動につながっていることも少なくありません。
コロッケさん

引用元:オリコンニュース
タレントのコロッケさんは、母子家庭で育ち、幼少期は満足に食事をとれないことが多かったそうです。
「小さい頃に子ども食堂があったらよかった」と感じたことが、支援を始めるきっかけになりました。
「同じように食べることに困っている子どもたちに、お腹いっぱいご飯を食べてもらいたい。」
そんな思いから、15年以上にわたって子ども食堂の支援を続けています。
あるとき、自分が差し入れた大量のコロッケを見た子どもが、
「こんなに食べたら胃もたれしちゃう」「いや、胃もたれするくらい食べたい」と笑いながら話していたそうです。
その言葉を聞いて胸がいっぱいになり、今でも思い出すと涙が出るといいます。
コロッケさんの物まねは筆者も子供の頃から見ていて、大好きなタレントさんの一人です!
彼の明るい人柄に、子供たちも心の底から勇気をもらったのではないでしょうか。
15年間支援を続けるのは簡単なことではありませんし、続けるためには大きな財力も必要です。
私財を投じてでも支えたいという、その強い思いと行動には心から敬意を表したいですね。
やす子さん
お笑い芸人のやす子さんは、「35歳までに自分の子ども食堂を開く」という大きな夢を描いています。
幼いころ、生活が苦しく食べ物に困っていたとき、地元の子ども食堂に助けられた経験があるそうです。
そのときの感謝の気持ちから、「同じようにお腹を空かせた子どもたちに、お腹いっぱい食べてもらいたい」
と強く願うようになりました。
やす子さんは、「お腹を空かせた子どもたちに自分の顔を差し出す、アンパンマンみたいになりたい」
とも話していて、その優しさと情熱は多くの人の心に響いています。
やす子さんの生い立ちや夢については、こちらの記事でも紹介しています。

はるな愛さん

引用元:CHANTO WEB
タレントのはるな愛さんも、幼少期の経験から子ども食堂を立ち上げています。
自身が経営する飲食店の一角を会場として開放し、お腹を満たすだけでなく、
行き場のない子どもたちの居場所としても活用してほしいと願っているそうです。
はるなさんは、性別に悩み、自分の居場所を探していた時期があったことも、
子ども食堂を始めた理由のひとつだと語っています。
こども食堂は「ご飯を食べられる場所」であると同時に、「安心して過ごせる居場所」にもしたい。
そんな思いが込められています。
筆者も感じることですが、成長するにつれて親と意見がぶつかることは増えていきます。
だからこそ、親や学校以外の居場所や、第三者の大人の目がある環境はとても大切と思っています。
自分が安心できる場所があったという記憶は、大人になってからもずっと心に残るはずです。
高橋ユウさん
モデルの高橋ユウさんは、ボランティアとして子ども食堂の活動に参加し、支援を続けています。
子どものころ、お父さんが経営していた会社が倒産し、一時的に生活に困った経験があったそうです。
自身が芸能界で活躍するという夢を叶えた経験から、「夢を持ち続ければ必ず叶うから、頑張ってほしい」
と、子どもたちに力強いエールを送りました。

ダルビッシュ・セファット・郁代さん

引用元:産経新聞
メジャーリーガー・ダルビッシュ有選手のお母さん、ダルビッシュ郁代さんは、
有選手の地元である大阪府羽曳野市で子ども食堂を開いていました。
有選手が幼いころに経験した差別や、いじめによる孤立が背景にあり、
「子どもが孤立しないように」という思いから活動を始めたそうです。
現在は規模を縮小しながらも、子ども食堂は細く長く続けられています。
郁代さんは「NPO法人 ウィンウィン」の代表理事として、
子どもだけでなく大人まで、世代を超えてつながれる場づくりに力を注いでいます。
芸能人の子ども食堂への支援が社会に与える影響

芸能人が子ども食堂を支援することで、活動の認知度は一気に広がります。
テレビやSNSでの発信によって、「子ども食堂って何だろう?」という人にも存在が届き、
寄付やボランティアへの関心が高まります。
さらに、芸能人が関わることで、「支援は特別な人だけがするものではない」という意識が広がる効果もあります。
また、自分が応援している芸能人が子ども食堂を支援していると知れば、
「自分にも何かできるかもしれない」という気持ちが生まれるきっかけにもなるでしょう。
まとめ
子ども食堂を支える芸能人たちの行動は、どれも温かく、真心にあふれています。
コロッケさんややす子さんをはじめ、自分の経験をもとに夢を描き、実際に行動を起こす人が増えれば、
社会はもっと優しくなっていくはずです。
あなたの地域にも、きっと子ども食堂があります。
まずはその存在を知ることから始めて、できることから支援の輪を広げてみませんか。
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